特設:2010年 全日本模型ホビーショー情報

 

秋の模型ショー、幕張メッセで開催される「全日本模型ホビーショー」が今年も開催されました。

残念なことですが、静岡ホビーショーの際にも感じた『模型業界全体の急激な元気のなさ」が、こちらのショーでも同じように出てしまっている感が強い展示になっていたという印象です。バスのモデルは昨年のショーとは一転、何とトミーテック以外は一切展示がないという状況になってしまいました。

今回はトミーテックの展示品から、バスモデル新製品3点の情報をお送りします。これまでより画像を大きくして、製品の細部まで見えるようにしてみました。

バスコレ走行システム基本セットAの全貌が明らかに。来年2月の発売!

11月発売バスコレ16弾量産サンプル展示

12月発売のバスコレ80 富士重工5Eはこだわりの出来!

 

 

バスコレ走行システム基本セットAの全貌が明らかに。来年2月の発売!

昨年の全日本模型ホビーショーで、はじめて製品化計画が発表されたバスコレ走行システム、1年もの熟成期間を経て、ついに発売時期とその内容がリリースされました。

少々見にくいかもしれませんが、展示のパネルでは2月発売がアナウンスされました。最初に発売になる基本セットAには、都営バスの日野ブルーリボンシティーハイブリッドバスと、未塗装のハイブリッドバス各1台(通常バスコレシャーシつき)、動力ユニット1台分などが含まれ、予価8190円。

個人的には想像をはるかに下回る発売価格でした。

完全に誘導のマグネットが非接触になるなど、昨年展示から相当の改良が施され満を持しての登場です。非接触ということは、例えば路面電車の線路を横断するといったことも可能で、すでにそうしたテストも行なったそうです。速度もかなり低い速度で安定走行するように改良されており、実感的な風景が展開します。

基本セットを組み合わせた例。トミックスのミニカーブセットの展開例を参考に、半径の異なるカーブをセットにいれ変形楕円のコースができるようになっています。これを2セット組み合わせると2車線のエンドレスが完成するという仕組み。

道路の裏面はこのように結構複雑なルートにも将来的に対応できるような仕込がされていました。今回発売の基本セットはあくまで「基本」で、これからじっくりシステムにさまざまな機構を拡張していきたいとのことでした。ちなみに今回は曲線半径は2種類のみでしたが、最小曲線半径はR66程度までいける構成で、展示されたジオラマニはすでにその程度の半径の交差点が多数含まれていました。

これがそのジオラマ。奥の方に微妙に曲がった道路がありますが、ここは製品のままではなく道路下に誘導の金属線をしいてあるそうです。こういった形でユーザーが工夫を加える余地も十分にあるシステムは魅力的です。

 セット附属のバス停も、これまでの街並みコレクションのものよりはるかに繊細で実感的なディティールを持っています。バス停の道路標示も印刷済み。この標記も実物のサイズを測り再現したとのことでした。

そして多くのファンの方が気になるであろう、セット付属の新製品車両、ブルーリボンシティーハイブリッド。いきなり塗装済みファーストショットが展示されました。まだ各部に修正が加えられるとのことですので、あくまで試作品段階とのお話でした。この角度から見ますと、正面方向幕部分がもう少し下向きに角度がついていて、上の角部分ももう少しラウンドしているかしら、という印象です。

またリアの角部分もすこし絞りが強すぎる印象。ここは修正を入れるとのことでしたのでもっと実感的な姿になって登場することでしょう。屋根上の配管なども当然ばっちり再現されています。

今回は未塗装ボディーも展示されていたため、このように正面のパーツ構成もわかりました。相当複雑で工夫されたパーツ構成であることが見て取れます。この構成にするとセーフティーウィンドーもちゃんと透明になるのがうれしいところです。ただこれをきれいに塗装する、となるとマスキングなども結構工夫が必要かもしれませんね。

この角度から見ると、側面からリアにかけての絞りが実車と違うな、ということに気づかれる方も多いでしょう。リアのガラス自体は日野ブルーリボン5台セットと同じものが使われているようでした。

この車両の見所は恐らく屋根上でしょう。ご覧のように配管類も見事に実物考証がなされており、繊細なモールドで再現されています。配管だけは屋根と一体成型、他はすべて別パーツです。

  正面付近に寄ってみました。複雑な曲線と直線で構成される表情を上手く再現していると思います。都営バスの場合、方向幕周りのくろがもう少し周囲まで塗られているため、この塗装ですと印象把握が正確にしにくいですね。黒塗装をもう少し周囲までまわした時にどう見えるか、気になる点でした。

そして今回目が行ったのはこのリアバンパー付近の造形でしょうか。バンパー下にはみ出しているマフラーなどもきちんと繊細に再現されていま下。この部分があるとリアの表情にぐっと立体感が増します。走行システムの車両ですが出荷時にはこのように通常のシャーシをはかせて出荷されるとのこと。逆に言えばこれまでのバスコレ製品にも大きな加工なくユニットを組み込めることになります。今回はノンステップバス用動力のみの発売ですのでエルガ、96MC、富士新7Eのノンステップバスにも動力が組み込めるとのアナウンスもありました。すでにツーステップ車用の動力なども開発は終わっているとのことですので、今後順次発売になることでしょう。

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 11月発売!バスコレ16弾量産サンプル展示

 直近のバスコレ新製品はこちら。11月末発売予定の16弾です。今回初めて全種類の量産サンプルが展示されました。

模型はどうしても上から見ることが多いのですが、実車は恐らくこのぐらいの高さで見ることが多いでしょう。印象把握を見るには、実車の見慣れた高さで見てみるのがよいかと思います。富士7Eの特徴をよくとらえていますね。

正面から。京浜急行は都市低床、遠州鉄道は標準床ですが高さも微妙に異なっています。京浜急行バスの運賃表示を、ガラスの内側印刷で再現している点は恐れ入りました。イラストとは異なり4系統の行き先が入ったのもポイントが高いですね。これで富士5E5台セットの横浜市交通局の製品との共演も楽しめます。こんな小さな点まで気を配っているのがバスコレのすごいところです。

リアから。遠州鉄道の3連テールは印刷で表現されていました。今回の製品は、はじめてリアの方向幕印刷がガラスの内側に変更されました。比較的平面的な構造の7Eボディーのリアがぐっと立体的み見えるようになりました。

関東バスを真横から。イラストでは方向幕後の窓配置が実車と異なってしまっていたのですがばっちり修正されて登場です。

屋根上の冷房ユニットも相当繊細な仕上がりです。機器固定用のボルトまできちんと再現されています。

こちらも今回初めての試み、大阪市交通局のリアタイヤカバー。下から見ますとこんな↓成型になっています。また今製品からは引き戸の戸あたりゴムにも黒が印刷されるようになりました。

以下、展示されていた全アイテムの写真をご覧いただきましょう。

181 南越後観光

日野シャーシの車両で、元西東京バスからの移籍車。この347が唯一の存在でしたが、残念なことに実車は先週除籍されてしまいました・・・行き先は十日町ゆき。

182 小湊鉄道

こちらも日野シャーシの車。小湊鉄道は4メーカーの富士7Eを所有しています。リアの大きな方向幕もきちんと再現。行き先は茂原駅行きです。

183 関東バス

今回も唯一の3扉車。大量に導入された日産ディーゼルのU-UA440LSNで、現在もまだ活躍していますが数を減らしつつあります。行き先は最新の方向幕を再現しており、鷹10 武蔵野営業所ゆき。


残念ながらリア方向幕枠の天地サイズが実車と異なっています。。。

184 西武バス

こちらも嫌というほどの台数がいた西武バスの日産ディーゼル車。KC-UA460LSNで、飯能営業所で現在も活躍するA9-590号車がプロトタイプ。行き先は飯能駅北口ゆき、今回唯一のLED行き先表示になっています。

185 西東京バス

西東京バスは富士+日野のヘビーユーザーでした。今回も日野車がプロトタイプです。C2001号車、行き先は川口経由京王八王子駅ゆき。ボディー、ガラスの基本構成は南越後観光と同じです。

186 京浜急行バス

西武バスと京浜急行バスが恐らく、今回のラインナップではオーソドックスな形態の日産ディーゼル車でしょう。U-UA440LSNのA7145号車。この角度から見ると、裏から印刷された運賃表示が見えないというのも立体感があってお見事です。

187 遠州鉄道

対してこちらはかなり独特の仕様を持つ遠州鉄道の日野車。KC-HT2MMCA、磐田営業所のET2674がプロトタイプです。今回のラインナップでは唯一の4枚折戸車。塗装が非常にきれいに決まっています。行き先は80 磐田駅・浜松駅ゆき。

188 京都バス

今回唯一の逆T窓を持つ京都バスの日野U-HT2MMAA。嵐山営業所の128号車がプロトタイプ。独特の検査標記まで再現されています。行き先は63系統苔寺ゆき。

189 西日本ジェイアールバス

西日本ジェイアールバスの一般路線車。国鉄バスではなく、ジェイアールバスの路線車は初登場です。U-UA440LSNの538-5412号車がプロトタイプで行き先は橋場町 森本経由福光駅行き。

190 京成バス

京成車体のいすゞBU10。1156号車がプロトタイプで、都営バスと共同運航だった上34 上野駅〜市川駅ゆきが再現されています。リアの方向幕も当時連動していなかったため京成電鉄で固定されていた姿が忠実に再現されています。

191 大阪市交通局

こちらもいすゞBU10がプロトタイプではありますが、エンジングリル開口部が京成とは異なっています。そのほかも独自仕様が多い大阪市バスを見事に再現しています。26-2547号車がプロトタイプで、行き先は91系統 鶴町4丁目ゆき。

192 西日本鉄道

西鉄ファン待望の製品化でしょう。大阪市以上に独自仕様満載の車体形状を余すところなく再現、塗装の色調なども完璧です。前ドアのガラス寸法も他の2種とは作り分けています。2334号車がプロトタイプで行き先は7系統 天神経由博多駅行きです。

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12月発売のバスコレ80 富士重工5Eはこだわりの出来!

バスコレ80シリーズも着々とラインナップを増やし、12月に新発売の2種類でついに10種類を突破することになりました。今回も富士5Eボディーの車両が発売されますが、2種類ともこれまで同様新規金型をふんだんに使用しています。これまで製品化例がなかったリベットボディーの富士5Eのモデルが登場します!見所を簡単ですがご紹介しましょう。

こちらは北海道旭川市の道北バス。西武バスから移籍したP-U32Lですので、以前発売された西武バス富士5Eと同じボディーかと思いきやさにあらず。中ドア上に足元灯があり、側面スピーカーが中ドア横にある中乗り仕様車をきちんと再現しています。

そしてリアのテールランプも、移籍時にバス協型から大きな角型に改造されたのですが、その姿まできちんと再現されています。新規金型が各所に盛り込まれた新製品です。

そしてこちらはほぼすべてが新規金型で構成されている関東バスのK-U31L。パネルラインがなくリベットが各所にうたれた初期の富士5Eを完璧に再現しています。側面だけでなく屋根上のリベットもきちんと再現、またそのディティールも前回のボンネットバスよりさらに繊細になっています。またフェンダーアーチの寸法が異なるといった基本的な違いももちろんトレースされています。

リアのエンジングリル開口部もU32より大きく、数もたくさんあって見ごたえたっぷりのスタイル。ご覧のようにP-とK-では窓配置が異なるのですがもちろん新規金型で再現されています。阿佐谷営業所にいた5062号車がプロトタイプで、実車は車体再生時に、側面窓最後部のガーニッシュを撤去してしまいましたが、製品は再生前のガーニッシュがある姿を再現しています。

関東バスファンならば一番の見所になるのが恐らくこの正面の社紋でしょう。何と専用金型で別パーツを奢っています。この立体感ある正面の表情は1/150スケールでは味わえない醍醐味です。リベットの繊細な表現もこの画像ですと見ていただけるかと思います。ライト周りもフォグランプのない形状を正確に再現。側面方向幕部は1/150のバスコレ同様、車体側に表現されており破綻のない仕上がりです。

実は専用金型はボディーだけではありません。室内の内装も専用の金型が使用されていて、車内前方運転席後の2列が2人掛けという関東バスのオリジナル仕様までも再現されています。さらに運転席後の仕切りも板が入ったタイプを新規製作、ドアステップ部の手すりも新規の形状のものが装着されています。また側面の丸いスピーカーも初登場。繊細なディティールで立体感ある側面は見ていて楽しくなります。

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