アドウィング 2004年前半注目のニューアイテムから



 

 

 

幣サイトのインフォメーションコーナーでもご紹介している通り、2004年に入ってから驚くほどのハイペースでニューアイテムを続々リリースしているアドウィング製のコールドキャストバスモデルの中から、今回は注目のアイテムをピックアップして、製品の紹介やインプレッションをご紹介してみたいと思います。

 

 

 最初にご紹介したいのがこのJR西日本バスのエアロクイーン。これまでも西日本JRバスはドリームライナー色など非常に多くのアイテムが製品化されており、非常に充実したラインナップですが、今回はNカラーとも呼ばれている、ピンクとブルーのN字型のラインが印象的な塗装の車両が製品化されました。

 

 モデルの外観はアドウィングのモデルらしい、標準的な安定した作りですが、実は一見しただけではわからないような変更が加えられていました。これまで同社のモデルはタイヤ部分についてはボディーにタイヤパーツが接着されて表現されていました。

 

初期のモデルではタイヤとホイールが一体の樹脂成型、その後タイヤ部分はゴムになりホイールとは別パーツ化されて現在にいたっていたのですが、この西日本JRバスのモデルでは、何とタイヤ部分にプラ製の別パーツが裏側からねじ止めされていて、左右のタイヤは軸でつながれ、タイヤが回転するようにさらに変更が加えられているのです。

 

 

 


 しかしながら、このモデルの後に発売された同型のエアロクイーンでも、従来どおりタイヤが固定式のモデルも発売されており、今のところタイヤが回転するのはこの西日本JRバスのみのようです。ですのでこのモデルの仕様がそのまま今後登場するのかどうかは不明。また、このタイヤ回転という機能は大変いいものの、タイヤのゴム材質がやわらかすぎて、回転させるとタイヤゴムが外れてしまうこともありました。したがってこのタイヤ回転機構はもしかすると試作のような位置づけの可能性もあるのかも知れません。

 

タイヤゴムがやわらかいために、ケースから外して飾っておくと、コールドキャストの重厚な車体の重みに負けてしまい、タイヤゴムが沈んで変形してしまうという事象もあります。このタイヤゴムの材質は、ぜひ再検討をいただいたほうがよいのでは、という印象です。

とはいうものの、当初は車体、タイヤ4つの計5パーツで作られていた同社モデルが、この西日本JRバスに関していえばボディー、ミラー2点、ワイパー2点、タイヤハウス2点、タイヤパーツ4点、タイヤ軸2点と合計で13点ものパーツで構成されるようになり、それでいて価格は据え置かれているのは賞賛に値することです。

 

 

 

そしてこのエアロクイーンと同時にリリースされたのが西日本JRバス旧塗装の三菱エアロバスMS725です。同社のMS725もいつの間にかラインナップが充実していますが、こちらのモデルもいつの間にかミラー、ワイパーの取り付け穴(下穴)が設けられていました(パーツ自体は別売)。屋根上に大きく記された西日本JRバスの文字も忠実に再現され、上から見ても見ごたえたっぷりのモデルです。

 

 

 

 

 

 続いて同じJRグループのシリーズというつながりでご紹介するのがこのJR九州バスのエアロキングです。

 

 JR九州バスは同社初のラインナップですが、ご覧のとおり非常に美しくソツのない仕上がりで、特徴である各種ロゴ類も正確に表現されています。やはりこういった細かいロゴの再現などに目が行ってしまいがちですが、このモデルで特筆したいのはベース色の赤の美しさです。この赤という色は、簡単なようで実はちょっとした加減でまったく違う色に見えてしまう、非常に難しい色です。しかも実車の色をそのままにすればよいかといえばそうでもなく、塗ってある面積によっても色は違って見えるものです。

 


 

 

 しかしその赤を、実車イメージそのままに再現しているのは、これまでの数多くのモデルを手がけている同社ならではのお家芸でしょう。

 

 

一歩間違えば非常に下品に見えてしまうカラーリングを、見事に上品にまとめ上げています。今回プロトタイプになったのは「山陽道昼特急博多号」で使用されている2952号車で、LED行き先表示機もきちんと大阪駅になっているなど、かなり細かく再現されているので、ファンも納得の仕上がりでしょう。また、このエアロキングについても今製品ではミラーとワイパーが付属しており、ワイパーも実車どおり4本付属していてこちらも見ごたえたっぷりです。きちんと改良されているのは嬉しい限り。個人的には最近発売されたモデルの中でもかなりおススメで、「五つ星」のモデルです。

 

 

 このほか、同社製造の事業者特注モデルも続々発売されています。その中からご紹介するのはこの関東鉄道メガライナーと川中島バスの日野セレガ。

 


 

 

特に関東鉄道メガライナーについては、発売日当日のうちに限定台数が完売してしまった超人気のアイテム。あわせてJRバス関東からも同じくJRバス関東仕様のメガライナーのモデル、そしてこの関東鉄道カラーの車両がこの塗装になる前のホワイト塗装の貴重な姿を再現したモデルも発売されるなど、この車両の人気を象徴するような発売ラッシュでした。

 

 やはりそのボリューム感は他の車両にはない魅力で、三菱エアロキングと並べてもご覧の通りの大きさです。

 


 塗装なども実車に極めて忠実に再現されており、正面の小さなステッカーなどもこだわりの仕上がりで、人気が高いのも納得のいくモデルということができましょう。

 


 また、川中島バスの日野セレガも、以前に同じアルピコカラーを纏うエアロクイーンも発売されていたこともあり、その製品と同等の仕様で手際よくまとめられています。

 


 遠くからも目を引くカラーラインはもちろんのこと、社名や社番表記といったファンなら気になる細かい部分も当然手を抜くことなく再現されています。

 

 またこの日野セレガも、以前の製品にはなかったワイパーミラーの取り付け穴があり、いつの間にかしっかりグレードアップされていました。同社HPでは、このモデルは残念ながら完売と告知されており、川中島バスも受注生産でしたので、今からは入手が難しいかと思われますが、このカラーのバスも根強い人気があるようですので、今後もさまざまな製品がシリーズで発売されることを期待したいと思います。

 

 

 

 

 最後にご紹介するのは、いわゆる非売品の類ではないかと思われるのですが、関東バスの旧貸切塗装をまとった三菱ふそうMS725のモデルです。

 

 

 私も知人を通じて入手したため詳細は不明なのですが、同社サイトにも掲載がないことから特注品もしくは配布用などの目的で製作された非売品ではないかと思われます。

 

 ご覧のような、非常に地味な印象の貸切塗装の車両も姿を消して久しく、大変懐かしい印象を受けます。このモデルのプロトタイプの車両が実際にいたのかどうか、私もさすがにそこまでの知識がなく不明ではあります(関東バスの貸切車には富士重+三菱の組み合わせの車両が結構いたような気がします・・・)が、その雰囲気は充分楽しめます。登録ナンバーが練馬22か3918という、ダミーっぽくない!?番号ですので恐らく実在した車両ではないかとは思いますが…関東バスファンならばぜひとも手元に置いてみたい1台なのではないかと思います。

 

 

 同社の関東バスラインナップも日野セレガとエアロキングがありましたが、絶版になって久しいですので、ぜひ再度一般発売の機会も設定いただければ、と願うばかりですね。

 


 


  以上駆け足でしたが、アドウィングから発売されたニューモデルの一部をご紹介してまいりました。この勢いはまだまだ続くようで、来月にも注目のアイテムが続々と控えています。特に早々と限定数予約終了になった西鉄バス路線車は注目の的。それらこれからのニューモデルも、手元に届き次第あらためてご紹介する予定ですので、ご期待下さい。